2018年1月31日 (水)

私は私のままでありたい

2018年になっての初投稿。今年もよろしくお願いします、という挨拶に引き続き、お伝えしなければならないのは、残念なお知らせです。

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2014年1月、体脂肪も測れるタニタの体重計を買い、「レコーディング・ダイエット」を始める決意を表明しました。 → 
2014年1月「1年の計」

そして、2015年1月、1年間にわたる試行錯誤の末に、ついに10キロの減量に成功したことを、高らかにお知らせしました。 → 2015年1月「1年の計:ミッション・コンプリート、の巻」

しかし、その後、体調がダダ下がり。「大殺界」にダイエットというのは、まったく星回りが悪かったようで、体重を5キロ戻して、ようやく落ち着きました。
その顛末はこちら → 
2017年1月「新しい酉年のはじまり」

そして、2018年1月、気が付けば体重はさらに5キロ増え、2014年の振り出しに戻った、と思う間もなく、その後も増え続け、現在、人生初の体重を更新し続けております。そんなご報告のための、本日の記事でございます。

なんて日だっ!

何がまちがっていたのか。10キロ減って、5キロ戻ったところで、止めておきたかった。減量時と同じ食事を続けていて、特に暴食に走っているわけではありません。

なのになぜ!?

一般的に、これを「リバウンド」と呼ぶのでしょうか。そうすると、私にとっての「リバウンド」とは、私の体が、私の命令に従うことをやめ、本来の「自分」を取り戻そうとする、壮絶な「レジスタンス運動」ということができましょう。

レジスタンス運動のスローガンは、「私は私のままでありたい」!

そう、私の体は、40代になると脂肪をため込み始め、50代では筋力の衰えに乗じて代謝を落とし、さらに脂肪をためこむ。いわゆる「中年太り」と呼ばれる、典型的な中年の体形を作り上げていく、そういう風に、生れた時からプログラムされていたように思われます。

2014年までは、順調にそのプログラムにそって歩んできた。(太ってきた、ともいえる。)

ところが、ダイエットによって、順調に歩んできた道を、突然断たれたようなものだったのでしょう。

えっ!? これから脂肪をためこもうという時期に、肝心の炭水化物が供給されない!? えっ、なぜに小麦粉が体に入ってこない!? (←体の叫び)

あんなに好きだった菓子パンはどうした? うどんやスパゲティはどうした?

うろたえる体は、それでもせっせと供給されるたんぱく質と筋トレで筋肉を作り、脂肪を燃焼し、備蓄してあった大事な脂肪を減らしていった。

えっ、いったい、いつまで脂肪を減らすんですか? こちとら、これから脂肪を溜めるんですぜ。いつまでこんなバカなことを続けるんです? 小麦粉をください! 炭水化物をもっとください! 脂肪が減っていくぅ~!

減量途上で、私の体は幾度となく抵抗を試み、脂肪が減っていくことへの警戒を強めていったように思われます。そして、ついに、減量に成功した時、バラ色に喜んでいた私の「心」とは逆に、「体」は絶望のおたげびを上げていたのでした。

あー、もう、ダメだ! こんなんじゃ、私は私の人生を歩んでいくことができない! こんなに脂肪が減って。これ以上脂肪が作れない人生なんて! あー、死んでやる! もう生きていくことができないっ。死んでやるっ!

思えば、マックスで減量に成功した2015年に、私の体のレジスタンス闘志たちは、必死の覚悟で地下に潜り、レジスタンス運動を開始したのでしょう。

それがどんな作戦をとったのか、おそらく近代科学の知見をもっても、解明されないでしょう。

私の「体」は、私の「心」の命令に背いて、脂肪を減らすことをやめました。代謝をぐんと落として、食物が供給されれば、すばやくそれを脂肪として蓄え、決して手放すことをしません。どんなに筋トレしても、どんなに有酸素運動をしても、決して脂肪を減らしません。

レジスタンス闘志たちは、苦しい時の経験を糧に、いかなる状況も乗り越えるすべを手にしたようです。供給量が減らされても、決して備蓄を減らすことなく耐え忍び、たまに供給量が増える時は、全身全霊、脂肪の備蓄に努めました。

そして、2017年末の「小豆島バイキング料理の乱」で一気呵成に態勢をたて直し、ついに、生来のライフコースに記されてあった体重&体形を、勝ち取ったのでありました。

2018年1月、レジスタンス闘志たちが勝利したことを、ここにお伝えしたいと思います。

私は私のままでありたい!

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勝利宣言に喜ぶ「体」に対して、「心」はげんなり、です。

これまでの人生が走馬灯のように、思い浮かばれます。

結婚当初、ダンナと一緒にでかけたスーパーで、小学校以来の同級生にばったり出会った時の事。

「あっ、コモ!? わー、お久しぶり! えっ? ダンナさん? わー、おめでとう! 私は結婚して、それから、子どもができて、うんぬんで、かんぬんで。 あれ、(と、視線をやや下に向けて)、おめでた?」

「・・・。」

あー、そんな二十数年前のことが、思い起こされます。

私はあの時、どんな腹をしていたのでしょうか。

(言うまでもありませんが、私が本当に「おめでた」になったのは、その十年ほどあとのことです)

現在の私に、「おめでた?」と言うような人はいないと思いますが、そう言われてもおかしくはない状況が戻ってきました。そう言えば、私は昔から、脂肪体質だった。特に腹回りが。

そんなことを思って、ちょっと「心」が納得しかけるのですが、いやいや! 一体あの減量作戦はなんだったのか? あのダイエットの日々はなんだったのか!? 「心」がどうにも納得しません。

今度は、「心」のレジスタンス闘志たちが立ち上がりました。

減量によって、「体」は代謝を抑えるすべを身につけた。ただでさえ、加齢とともに代謝が落ちる。それなら、代謝を助けてやればいいのではないか!

こうして、世の中に「代謝を高めましょう!」というスローガンが氾濫することになるのですね。

私の「心」を捉えたスローガンは、

<食事の糖・脂肪の吸収を抑えます>

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<日常活動時のエネルギー代謝において、脂肪を代謝する力を高めます>

1日4粒で代謝が高まるなら、喜んでっ!

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しかしまぁ、これが1袋2800円もする代物でさぁ、だんな。

しかし! メルカリでは、これが2000円くらいで出品されてるとくれば、封印してあった「メルカリ中毒」も炸裂しようってもんです。

気が付けば、『大人のカロリミット』がどしどしと送られてきて、「心」はようやく落ち着きを取り戻すのでありました。


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どんだけー!

これはむしろ、「心の飢餓状態」と呼ぶべき状態かもしれませんね。

いやいや、そんな憐憫に浸っている場合ではないのです。

「心」と「体」の闘いは、今後もしばらく続くことでしょう。

つづく。

2017年12月31日 (日)

初めて乗ったフェリー

はじめまして、カムリです。

こちらのご主人に買われて、もうすぐ5年。

「カムリくん、カムリくん」と、家族同然にかわいがられ、毎日ご主人を大学に送るために、高速道路を走っています。

そんなボクも、たまには休みたい! ということで、冬休みの旅行に連れて行ってもらいました。

「連れて行ってもらいました」と言っても、結局ボクが連れて行くんじゃん! と言いたいところでしたが、なんと! 今回は、生れてはじめて! 船に乗せてもらいました。イェーィッ!

人を乗せることしか知らなかったボクが、人に乗せてもらうなんて。

生れたばかりの頃は、トレーラーに乗ってディーラー店まで行ったそうなんだんけど、そんな時のことは覚えてないよね。

今回は、フェリーってやつに乗ったんだ。姫路から小豆島までの1時間40分の旅。カンゲキしたなぁ。

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upwardright 七海嬢とフェリー乗船記念!

船に乗ったら、ご主人たちは出て行った。ボクは一人でずっとコーフンしてたよ。回りのお友達にも挨拶して、どこから来たんですか? どこ行くんですか? っていろいろ聞いたけど、みんなわりと冷めてて、「小豆島に住んでるから、こんなのいつものことだよ」って言って、すぐに寝ちゃってた。

小豆島はちっちゃな島だと思っていたら、意外と高い山があってびっくりしたよ。ご主人たちはロープウェイに乗って、山頂まで行ったりして。さすがにロープウェイにも乗せてくれとは言えず、下から眺めて待っていたよ。

「オリビアン」っていうホテルはお客さんでいっぱい。車もいっぱい。いろんなところから来たお友達といっしょに駐車場でパーティーさ。オリーブオイルがぶ飲みパーティーさっ。瀬戸内海が見えて、眺めのいい駐車場だったよ。

お客さんたちもインバウンドいっぱい。スタッフにも外国の人がいたらしいよ。フィリピンからのスタッフは愛想がよくて、七海嬢は楽しかったって。

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upwardright 「オリビアン」のフィリピン人スタッフと記念撮影

ご主人は、バイキング料理がとってもおいしかった! って。 あわびや刺身やオリーブやステーキやうどんや寿司や、おいしいものばかり、食べまくってた。 ありゃぁ、2キロは太ったね。

フェリーにはもう一回乗ったんだ。今度は、小豆島から岡山。これは1時間10分で、ちょっと短かった。やっぱり、回りのお友達は慣れた感じで、中には、車から降りないで、車に乗ったまま寝ていたご主人もいたなぁ。

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岡山からはもう、ひたすらボクの独壇場さ。

ちょっと西進して、尾道にも寄ってあげたよ。

尾道にもロープウェイがあってびっくりさ。もちろん、下から眺めてただけだけど。あんな急な坂道のところに、あんなに家が建っているなんて、感心したよ。

それから、尾道のあちこちで、行列をみたよ。店に入るのに行列ができているんだ。何の店かと思ったら、尾道ラーメンの店だってさ。寒風の中、ごくろうさんなことだよ。

ご主人は、ラーメンには見向きもせず、牡蠣の店を見つけて、ひたすら牡蠣を食べてたよ。安いし新鮮なんだって。

ご主人のお友達に、「今度牡蠣を食べたら死ぬ」と医者から言われたアレルギーの人がいるそうで、「そのお友達が本当に気の毒だ、自分がそう言われたら、食べなくても死ぬ」ってご主人、おおげさなこと言ってたよ。

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今年の初めに、総・走行距離 【70000】 キロをマークしたボクですが、

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帰路の山陽道で 【88888】 キロをマークしました!

コーフンしたご主人が、写真を撮ろうとしましたが、高速走行中のため、ブレブレで数字がちゃんと写っていませんでした(涙)

来年は、総・走行距離、10万キロ超え必至。

いつまでも若々しく、スイスイハイブリッド走行でがんばりたいと思います。

来年も、どうぞよろしくお願いしますワン!
(ご主人に代わって、戌年っぽくご挨拶させていただきました、のカムリより)

2017年11月30日 (木)

映画『トゥンブクトゥ』とアメリカナイズド・ジャパニーズ

今年からバンバラ語の授業をやっている。

「西アフリカ諸語演習」という授業科目で、これまでヨルバ語をやってきた。しかし10年間、同じテキストで、「こんにちわ - こんにちわ」、「お元気ですか - はい、元気です」、「お父さんは元気ですか - はい、元気です」という会話を繰り返し続け、ついに飽きた。

それで、今年は意を決して、ナイジェリアのヨルバ語を離れ、西進して、マリのバンバラ語をやることにした。

4年ほど前から独習し始め、自分自身もまだ、初習者の域を出ていないが、ちょうど音声つき会話テキストが手に入ったので、それで一緒に勉強する、というスタイルの授業を始めた。

「一緒に勉強する」というスタイルなので、大変フリー、というか、フランク。それで、受講生の提案で、『トゥンブクトゥ』という映画を、授業で観ることになった。

原題 『Timbuktu』 邦題『禁じられた歌声』
(2014年 フランス・モーリタニア映画)

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マリの古都トゥンブクトゥが舞台で、イスラム過激派が町を占拠し、歌も禁止、サッカーも禁止と、人々を抑圧的に支配していく話。公開処刑の実話に触発されて作られた映画だそうで、フランスの名だたる映画賞をとっている名作。

主人公たちは「トゥアレグ」という名で知られる砂漠の民で、タマシェク語(アフロアジア語族、ベルベル語群)を話している。過激派はアラビア語やフランス語、時に片言の英語を話している。

トゥンブクトゥの町で商いをする女性はバンバラ語を話し、また、夜に聞こえる歌声もバンバラ語である。

というこの事実のみで、バンバラ語の授業で鑑賞するにふさわしい映画といえましょう。ただ、聞きとれたバンバラ語が 「ne fa so」(我が祖国)と、「jege」(魚)だけというところが、何とも悲しいところではありますが・・・。

名前はよく知っているけど未だ見ぬ町トゥンブクトゥ。その町なみや人々の様子を垣間見ることができ、また、川や砂漠の風景を撮った映像が美しい。青年たちがボールのない「エアーサッカー」に興じる姿は、まさに「叙事詩的」であり、胸を突かれる。

モーリタニア出身でマリにも住んでいたことがある仏在住の監督が撮った映画であり、取り上げられているテーマといい、映像の美しさといい、確かに称賛に値する映画である。

が、しかし。

観終わったあとに、「え、もう、おわり?」、「え、どういうこと?」、「え、あれは誰?」、「え、なんで死んだん?」の、「?」の嵐。

最後のところを巻き戻して見直しても、「だから、あれは、誰やったん?」、「え、何しようとしたん?」という疑問は解消されない。エンドロールが流れたので、止めて終わろうとしたら、「あっ、もしかしたら、エンドロールのあとに、まだちょっと続くんじゃないですか? よくあるドラマみたいに」と言うので、期待して最後まで見たが、それは虚しい作業に終わりました。

つまり、全体的には、「イスラム過激派による理不尽な支配」、「抑圧される人々」というテーマと、美しい映像がちりばめられていて、雰囲気的にはよい映画なんですが、細かい話の筋が見えない。というか、分かりづらい。

映画をみながら話の筋を追い、起承転結を見出そうとし、最後にクライマックスと感動、あるいは衝撃、あるいはカタルシスを求めてしまうのは、そういう映画にどっぷりとつかってきた「さが」でしょうか。

いわゆる、ハリウッド映画的な?

いや、起承転結のない、淡々とした映画でも、どこかに強く感動する場面があれば、カタルシスが得られて納得して見終わるので、少しでも「気持ちを揺さぶってくれ!」みたいな?

お話の筋がはっきりしていて、最後に感動が待っている。そういった映画を無意識に求めているような気がします。そのような映画を「ハリウッド映画」的と呼びましょう。そう、私たちは、アメリカナイズド・ジャパニーズ。

『禁じられた歌声』は日本でも劇場公開されたようで、その予告編を見ることができます。

『禁じられた歌声』予告編

これは、典型的なアメリカナイズド・ジャパニーズが作った、アメリカナイズド・ジャパニーズのための予告編ですね。

この予告編を見ると、映像の美しさが垣間見られます。そして、話の筋が想像されます。曰く;

イスラム過激派に支配されるトゥンブクトゥ。その町にいる少女が主人公らしい。その少女が過激派支配のために、つらい目にあうにちがいない。だって、<愛を知る前に、自由を奪われた> という文字が画面に見えるから。

もしかしたら、彼女のお父さんが過激派に殺されてしまうのかもしれない。お父さんらしき人が「娘の顔が見たい」と言い、少女が「父さんはいつ帰る?」と聞いている場面があるから。

あー、この少女はどうなってしまうんだろう? お父さんは過激派に殺されてしまうんだろうか? あー、なんて、悲しそうな、つらそうな映画なんだろう。

<実話をベースに人間の「赦し」とは何かを描いた、> という文字が見える。あー、つまり、お父さんは赦されるんだろうか。あるいは、過激派が赦されるんだろうか・・・。

というふうに、この予告編からは、お話の筋がおぼろげに見え、映画をみたらきっと、最後のクライマックスや感動を知ることができるだろう、と期待される。

あー、ぜんぜん、ちがいますから!

そんな話の筋じゃないですから!

お父さんは、近所の人との牛をめぐるトラブルに巻き込まれたって話ですから!

<愛を知る前に、自由を奪われた> っていうのは、話の筋にはほとんど関係なく、ましてこの少女とは、ぜんぜん関係ないんだから!

どこに <赦し> の部分があるのか、ぜんぜん見えませんから!

ということで、アメリカナイズド・ジャパニーズによる、アメリカナイズド・ジャパニーズのための、話の筋を作り上げたような予告編が見事に出来上がっている様子を、ここにつぶさに観察することができます。

そして、私自身もまた、この予告編のような筋を期待し、感動を待っていた、ということが、あらためて自覚できたのでありました。

まぁ、ハリウッド映画的な起承転結や感動は期待できないかもしれませんが、それでも、そういうことを含めて、いろいろと考えさせられる、いい映画ではありました。(と、無理矢理まとめた感?)

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ところで、
アメリカナイズド・ジャパニーズといえば、近年目にあまるのが、ハロウィンの狂乱でありましょう。

毎年、仮装した人々が繰り出す渋谷の様子や、今年は、心斎橋筋の様子も、ニュースで見ました。仮装すりゃいいってもんでしょうか。口から血を流している仮装とか、ナースの恰好をしている仮装とか。本家アメリカンもびっくりでしょうが、アメリカナイズド・ジャパニーズの吸収力と改変力には、目を見張るものがあります。

そんな私の授業も、ハロウィンパーティーにジャックされました。

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フリーでフランク、ついでにフレンドリーな、バンバラ語の授業でのことでした。

ちなみに、映画『トゥンブクトゥ』のDVDを借りてきてくれたのは、黒一点の「お兄さま」受講生(写真左)です。もちろん正規の学生さんで、最優秀のフランス語専攻学生です。バンバラ語のテキストのフランス語を訳してくれる頼もしい存在で、お兄さまがいなければ、なりなっていなかったであろうバンバラ語の授業です。

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さらに、アメリカナイズド・ジャパニーズといえば、急に言い出したのが、「ブラック・フライデー」。

「バレンタインデー」の例に漏れず、商戦に結び付けて異文化を取り込む吸収力の強靭さは、アメリカナイズド・ジャパニーズの本領でしょう。

「なんか、ブラック・フライデーって、言葉がよくないよねぇ。1929年のブラック・サーズデー、1987年のブラック・マンデーに続く、縁起の悪い出来事みたいで」という疑念も、大セールを前に霧消するのでありました。

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upwardright 「わーい、充電式コードレス掃除機、買っちゃおっ。これって、かる~い! 再生シャープを応援だぁ!」

長年、ダイソンのコードレス掃除機を、買おうか、買うまいか、迷い続けてきましたが、やはり、ここは、ブリティッシュではなく、ジャパニーズ優先、ということで、こちらを買い求めました。

販売店のお兄ちゃんの、「ダイソンは外車、シャープのは日本車、みたいなもんですかね。アフターケアの面を考えると・・・」という説明に納得したわけですが、ダイソンのは、若干重いような気がして。

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upwardright 「ついでに、寝室用の小型オイルヒーター、いかがですかぁ~?」

「こちら、デロンギですと、13800円。」
「こちら、アイリスオーヤマ製、性能も一緒、消費電力も一緒、長持ち度も一緒で、5480円! さぁ、いかがですかぁ~!」

んー、これは、イタリアン VS ジャパニーズ、というよりは、単に、お値段、安い方に軍配!

こうして、すっかり「ブラック・フライデー」にのっかったアメリカナイズド・ジャパニーズは、まんまと掃除機とオイルヒーターを買って帰ったのでありました。


2017年10月29日 (日)

最近の「衝動買い」

10月27日の日経平均株価が、21年ぶりに2万2千円台を回復したらしい。その前の24日には、史上初の「16日連騰」を記録したらしいけれど、このような「喜ばしい上昇」が、与党の圧勝が要因かと思うと、「強い者はより強く、弱い者はより弱く」というだけの現象のようにも思える。まぁ、トランプ氏がアメリカの大統領をやっているような時代だから、そういうものなのかも知れないけど。

「へぇ、21年ぶりってことは、1996年。バブルの崩壊後だったんじゃない?」と思って、過去の日経平均株価のチャートをみてみると、目を引くのは、今回の「回復劇」よりも、なんといってもやはり、「バブル」の異様さよ。

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1989年から90年にかけての日経平均株価が3万9千円近かったなんて。27年前にこの株価というのは、やはり異常だったのね、とあらためて。

あの頃は、私はまだ大学院生で、奨学金で暮らしているようなものだったから、バブルも、その崩壊も、何も関係がない、というか、興味も、関心も、知識も、何もなかった。

あれから27年。多少の興味も、関心も、知識も増え、蓄えるべきものもでき、NISAだのiDeCoだの、株価の上下に関心を持たざるを得なくなったが、それでも、そんなことは人生の中で、あるいはこの社会にとって、それほど重要なことではないんじゃないかと思う。株価が高くなっても、「景気がよくなっている実感はありませんね」という、ニュース番組の中でよく見る、お決まりの「町の声」とはまた別の意味で、経済的な指標は、人生の幸福や、社会の豊かさとは、あまり関係がないように思う。

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とか言いつつ、最近、バッグを衝動買いして、それで喜んでいる私の幸福って、やっぱり経済的な指標!?

はい、最近、「マザーハウス」のバッグを衝動買いしました。

先月だったか、『カンブリア宮殿』で「マザーハウス」創始者の山口絵理子さんが出ていて、バングラデシュでのカバン製造会社の話をされていた。バングラデシュの貧困解決の一助となることを目指しての社会起業家だ。

社会起業家っていうのは、彼女に限らず、みなさんパワフルで、感動的で、話を聞くといつも感心する。それでまぁ、感動と応援の意味をこめて、バングラデシュ製のバッグをひとつ購入しましょう、と思いたった。まぁ、こういうのも、一種の「衝動買い」ということで。

JR大阪駅のルクアイーレ9階にある、オシャレな感じの蔦屋書店の一角に、昨年「マザーハウス」がオープンしたらしい。

蔦屋書店を見て回っていると、急に雑貨やカバンが置いてある一角に出くわす。

あー、ここが「マザーハウス」だったのか。

店の雰囲気はこんな感じ → 梅田 蔦屋書店

ふらっと立ち寄って、トートバッグを見ていると、若い店員君が話しかけてくる。

「そのカバンは、ビジネスにもお使いになれますよ」

「あー、なんか、ステキなカバンですね。こういうトートバッグ、欲しいと思ってたんですよね。これは、手づくり品なんですか」

「はい、バングラデシュで、職人がひとつひとつ手作りしているんです」

「へー、バングラデシュ?」

「はい、ここの製品はすべてバングラデシュで作っているんです。うちの代表がバングラデシュで工場を建てて、そこの人たちの雇用にもつなげているんです」

「へー、そうなんですか」

普通なら、大阪のおばちゃんっぽく、「ちょっと、観たわよ、この間のテレビ! カンブリア宮殿っ! 山口さんっていう方、ほんっと、すごいわねぇ~、志が高くて、すばらしいわっ!」とたたみかけるところなのだが、この店員君の、若干の「前のめり感」が私を躊躇させた。きっと、たぶん、そんな風に言ってくるお客さんが多いのだろう。

「先日も、テレビで取り上げられたんですよ。カンブリア宮殿っていう番組で。」

(ご覧になってませんか? と言いたげな間。)

「へー、そうなんですか」と言いつつ、バッグにしか興味がない、という感じでバッグを見続ける私。

「バングラデシュ製ですが、代表の山口がデザインも考案して、品質も高いものに仕上がっています」

「へー、確かに、作りもしっかりして、形もステキですね。あー、こっちのカバンもいいなぁ。」

「あー、それは、最新のデザインのものです」

「わー、ステキですね。わっ、でも、こんなに小さいのに、あっちのトートより、ずっと高いのねっ」

「使っている革が全然ちがうんです。デザインも凝っているし。」

「ふ~ん、そういうもんなんだ」

(はい、そういうもんです、と言いたげな間)

「やっぱり、バングラデシュというと、牛を食べないから、牛革もたくさんとれるんでしょうね? あ、それとも、食べないから、逆に革を取りにくいかな? あ、いや、牛を食べないのは、インドだけか?」

「・・・。」

若く利発そうな店員君は、こういうお店で働いているだけあって、最近の「意識高い系」っぽい、さわやかな好青年であったが、バングラデシュで牛が食べられているのか、いないのか、についての話あたりから、トーンダウンし始め、あっちのバッグを手にとっては眺め、こっちのバッグを肩にかけては鏡に映す私を見て、「このおばさんは、カバンを買うのか、買わないのか!?」と、心中いらだち始めていたに違いない(と思う)。

で、結局、「カンブリア宮殿など知らない。たまたま立ち寄ったら、気に入ったカバンがあったから、少々お値段は高いけど、買っちゃうね」という感じのお客を演じきって、マザーハウスの「アンティーク キャリアトート」を一つ、お買い上げした次第です。

downwardright こちらが、そのカバン。

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下に敷いてあるのは、布製のショッピングバッグで、お買い上げの際は、これにカバンを入れて渡してくれました。電車に乗って家に帰るまでに、「どんだけ MOTHER HOUSE 宣伝するねんっ」というくらい、目立つショッピングバッグでありました。

バングラデシュのみなさん、長く愛用させていただきますね♪

2017年9月30日 (土)

現実逃避のプチ「中毒」

夏休み中に会議があって、大学に行った。隣りに座った若い同僚が、「あー、家で論文書いていても、一行書いては、立ち上がり、別のことをして。また机に戻って、一行書いては立ち上がり、他の用事したり、家事をしたり。全然すすまないんですよねぇ。そのかわり、家は妙に片付いて。」と嘆くのを聞いて、「それは、私のことを言っているの!?」と激しく同意してしまった。

夏休みは時間をかけて、ゆっくりと論文に向うことができる時期。他の用事は入れず、一日中家にいて、ひたすら論文執筆に取り組む。そう、ひたすら論文を執筆するのです! と、気合だけは十分なのだけど、これがまぁ、ぜんぜん進まない。

1行書いては消し、消しては書き。黙考。熟考。・・・と言えば、聞こえはいいけれど、結局大して考えも深まらないまま、どうしたものかと考え込み、「あ、コーヒーでもいれよ」と、台所へ行く。

台所へ行くと、キッチンまわりのかたづけをしたり、新聞を読んだり。

で、コーヒーをもってパソコンの前に戻ってきて、また初めから読み直しては、書き直し、書き直しては消し、消しては考え。

気が散りはじめる。ⓔのアイコンをクリックして、メールをチェックする。何もない。そりゃそうだ、さっきパソコンに戻ってきた時に見たばかりだから! ネットサーフィンが始まる。あー、いかん、いかん!

エクスプローラーの右上の×を押して、二度と開かないことを誓い、ワードの画面に戻る。

さらっ、さらっ、さらさらっ、と4行ほど書く。ふー、疲れた。

今度は手元のスマホを見る。スマホの画面はパソコンでエクスプローラーを立ち上げるより、ずっと抵抗が小さい。画面が小さい、ということと、ボタン一つで画面を消せる、ということからでしょうか、パソコンのネットより、罪悪感も3割ほど減。

スマホのボタンを押して、【メルカリ】のアイコンをタッチする。キーワード <プリマヴィスタ> のところをタッチ。ずらずらずらっと並ぶ化粧品の小さな写真に見入る。一画面で12個ほど。上にスクロールして、順番に出品物を見ていく。さっき見た化粧品のあたりで、やめる。

ついさっき、やはり気が散った時点でみた画面にアップされていた出品物から、すでに12個以上が出品されていることになる。めぼしいものがないと、ボタンを押して画面を閉じる。

そう、ちょっとした現実(論文)逃避にはまっているのは、【メルカリ】チェックです。

夏休みの読書感想文が出品されているとか、コンピュータウィルスが売られていた、とか、何かと話題になっているフリマ・アプリ。まぁ、なにごとも、「そんなに話題になってるなら」と試してみるのがよかろうと、ダウンロードしてみました。

特に買うものもないなぁ、と眺めていましたが、ふと自分が使っている化粧品を検索してみると、まぁ、なんと、使いかけのものから新品まで、しかも新品でも値段の安いものがそろっているではありませんか。

<50代の肌のために>、<ー5才肌> という宣伝文句を頼りに愛用している「プリマヴィスタ ディア」シリーズ。ファンデーションのレフィルは、定価2800円、税込みで3024円。

それが、メルカリでは、新品が、送料込みで2500円くらいで出品されている。なんでそんなに安くなるの!? と思いながらも、ちょうどなくなりかけていたので、【購入】ボタンを押す。あとは、郵送されるのを待つばかり。

出品者とのコメントのやりとりがあったり、最後に【受け取り】の評価ボタンを押すなどの手間はあるが、それも「お店の人とレジでのやりとり」程度なので、面倒どころか、ちょっと楽しい。ヤフオクのように、落札されるまでの時間を待たなくてもいいし、送料をプラスして代金を振込んだり、住所をお知らせする手間もいらない。それにスマホの画面で、というのが手軽な感じ。確かによくできている。

それにしても、定価2800円の新品、2500円で出品した人は、メルカリに250円とられて、送料120円負担して、差し引き2130円の売り上げ、ということになるが、それでも元がとれるのか。あのファンデーションは、どこかで2000円くらいで卸されているということなのか?

「買ってみたけど、肌に合わなくて」というのなら1500円くらいで出ていたりする。お店で「テスター」として使われていたものが出ていたりもするけど、販売員が処分をまかされているということか? 「お客さんに買ってもらったものを出品します」というコメントを読みながら、一体どういう「お客さん」で、そのお客さんになぜ、ファンデーションのレフィルを買ってもらうのか? など、疑問は尽きない。

化粧品流通の謎を考えつつも、さらに安い新品が出品されると、目を見張る。あー、2350円で出てる! しかも未開封の新品! めったに出ない値段。あー、この前、2500円で買ったばかりだけど、またすぐなくなるから、買っておこう。【購入】ポチッ。

ところが、そういうお安い品は出品が少ない。少ない上に、出品されたらすぐに売れる。何分前に出品されたかが表示されるので、「えっ、たった8分前に出品されたばかりなのに、もう【SOLD】!?」と驚くことになる。

狙いの「プリマヴィスタ ディア オークル3」の新品未開封レフィルが、2000円で出ていたことがあった。もちろん、見た時にはすでに【SOLD】。14分くらい前だったので、「地団太を踏んで悔しがった」と描写したいくらいの出来事だった。なんで2000円で!? と分析する。見たところ、たぶん、相場をよく観察せず、とりあえず処分したいものを売り切りたい系、と推察。そういう掘り出し物はめったに出ない。

というようなことを、論文執筆に行き詰まり、疲れ、あるいは2、3行書いたあとに、ふとスマホを手に取り、メルカリを開いて、観察するのであります。

だって、マメにチェックしないと、すぐ誰かに買われちゃうから!

こういう倒錯こそが「中毒」の始まりであります。しかも、進まない論文の間隙を埋める絶好の慰めでもあります。

お値打ち品が、見た時にすでに【SOLD】になっている。これがツボなんでしょうね、きっと。

だから、お目当て品が、2222円で出品されているのを見た時は、もうすでに2つもレフィルを手に入れているのに、【購入】ボタンを押さずにいられなくなるのは、やっぱりどう考えても「中毒」ですね。

プリマヴィスタ シリーズには、かわいいコンパクトもあります。白い味気ないコンパクトを使っていた私は、こんなかわいいコンパクトがあるなんて、知らなかった!【購入】ポチッ。 わー、こんなのもあるんだぁ!【購入】ポチッ。 

わー、これもかわいい! しかも、これって、今までにない安さ!【購入】 わー、化粧下地も安い!【購入】 わーい、値下げ交渉したら、150円安くしてくれたぁ~!【購入】

こうして、私の夏休みは、メルカリ中毒のあげくに集まった「戦利品」(下図参照)と、苦労して書き上げた論文1本を残して、本日、終わりとなりました。

たぶん、明日からは「現実逃避」もなくなるので、「中毒」症状も抜けると思います、たぶん。

2017_0930primavista_dea

(下図) レフィルは箱入りで送ってもらったものが2つ、箱なしのが2つ。コンパクトは3つ! もう、当分買いません!(反省をこめて)

«娘、「フーテンの寅」説

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