2022年8月 6日 (土)

『ベイビー・ブローカー』から始まる夏休み

だいたい、大学の授業が8月まである、というのが、まちがっていると思う。

小中高生たちは、7月20日ごろには、もう夏休みというのに!

第7波の影響で、欠席の学生さんも増えてきて、追試なんかも加わわる。

まだ全然「夏休み」という気分じゃない中、強制的に夏休みを開始しようと、映画をみてきました。

是枝監督が韓国で撮った『ベイビー・ブローカー』

Poster

「赤ちゃんポスト」に捨てられた赤ん坊を、養子が欲しい人に闇で売る「ベイビー・ブローカー」たちと、それを追う刑事の話ですが、赤ちゃんの母親も加わって、ロードムービーのようなおもむきがあり、また、是枝作品に通底する「家族愛」と「いたわり」の機微があふれた作品になっています。

しかし、是枝作品に、これまた通底する、「お話の筋がぼんやり」したところがあり、「もうちょっと、詳しぃ説明してもらわな、分かりませんなぁ」と、大阪弁でツッコミたくなるようなモヤモヤ感は、『そして父になる』しかり、『万引き家族』しかり。

しかし、「ぼんやり」してて、ややもすれば「退屈」しそうな時間も、『ベイビー・ブローカー』は、韓国の風景と、ソン・ガンホはじめとする役者たちの魅力が埋めてくれて、最後まで楽しめました。

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☝ ソン・ガンホは、『パラサイト 半地下の家族』でも出色の存在感で、今回は、さらに人間味が加わりすばらしかったですが、「最後、もうちょっと説明してくれる? 今、どうしてはるの?」と言いたい余韻が残りました。

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☝ もう一人のブローカー役のカン・ドンウォン(左)は、初めて見ましたが、なかなかの男前。追う刑事役のぺ・ドゥナ(右)も、凛々しくてすてき。

そして、彼らが車でめぐる韓国の風景もすてきで、特急列車が走る空撮も美しかった。

Seoul
(*これはイメージ画です)

韓国と言えば、1987年にソウルへ、2002年に慶州とソウルへ、旅行に行ったことがある。

どちらも、人の招きによってであって、そういう旅行は、自分でいろいろと手配して行った旅行より、印象が薄くなるけど、付け焼刃で勉強した韓国語は、まだ少し記憶に残っていて、映画を見ながら、そういう懐かしいことを思い出しました。

今となっては海外も縁遠くなりましたが、海外への旅情がかきたてられる映画でも、ありました。

『ベイビー・ブローカー』公式サイト

みなさま、楽しい夏休みを(^^)/


2022年7月 3日 (日)

盗難にあう確率と用心のバランス

先日、新聞の投書欄に、自転車を盗まれた高校生の投書が載っていた。

熊本県の16歳女子。「人を疑うことをしたくない」という信念から、自転車に施錠をしてこなかったが、ついに盗難にあい、自分の甘さを痛感した。施錠していれば犯人も盗みを断念していたのでは、と思うと、自分が出来心を誘発したような気がして嫌になり、1週間落ち込んだ、とのこと。

かわいそうに。

自分の信念を貫きたいという気持ち。人を信じたいという気持ち。なんて、ピュアなの。

そこに、「鍵をかけるのが面倒だった」という気持ちは、なかったのかな?

「鍵をかけないことに、メリットがある」ってことも、なかったんでしょうね。

おばさん( ← 私)はね、ピュアな気持ちはないけれど、自分の「メリット」を貫きたいという気持ちで、鍵をかけないことがあるよ。

いつか、盗難にあってしまうかも知れないね。

盗難にあうかもしれないという気持ち30%、そんなことは誰もしないだろうという気持ち30%、自分のメリットを優先させたい気持ち40%で、いつもせめぎ合っているよ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

忙しい毎日の合間を縫って、週に一度は行くようにしているホットヨガ。

通い始めて3年になりますが、通い始める前は頻繁に行っていた鍼灸やマッサージに行かなくてすむようになり、体にはいいようで、ずっと続けたいと思っている。(通い始めの記事はこちら → ホットヨガ、始めました

で、そのホットヨガですが、ホットスタジオの中で汗だくになるので、ヨガ後のシャワーは必須です。

スタジオでレッスンを受けるのが、だいたい20人くらい。それに対して、シャワーブースは8つ。

ということは、ですよ、レッスン終わりにシャワーをすぐに浴びたいと思っても、先着8名さま限定、9番目からの人は、先着組が終わるのを待たねばならない、ということになります。

通い始めた頃は、いつも2巡目組になって、汗だくのまま、シャワーブース入り口に並んだものでした。

しばらくして、先着組になるためには、ひそかな争いを勝ち抜かなくてはならないことを知ったのでした。

それはレッスン前から始まります。そうです、いち早くスタジオに入り、出入り口の近くにヨガマットを敷いて陣取らなくてはなりません。

まぁ、それで、勝負の7割は決するといっても過言ではないでしょう。

レッスンが終わると、素早くマットを丸め、マットと水ボトルとタオルを抱えて出ていき、ロッカーにそれらの持ち物をしまい、代わりにシャワー用具を取り出して、シャワーブースまで駆け込む。

その一連の動作をどれだけスムーズにこなすことができるかで、3割が決します。

そして、ある時気が付いたのです。この3割の中で、結構な割合を占めているのが、ロッカーの鍵の開け閉めだということに。

スタジオから出てくる → 「ロッカーの鍵を開ける」 → ロッカーの扉を開ける → マットなどをしまう → シャワー用具を取り出す → ロッカーの扉を閉める → 「ロッカーの鍵をかける」 → シャワーブースに向かう

この一連の動作から、「ロッカーの鍵を開ける」と「ロッカーの鍵をかける」の二つの動作を抜くと、スムーズ度が格段に上がります。

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ということで、スムーズ度を上げるために、ロッカーの鍵をかけないでレッスンを受けることにして以来、シャワーブース争奪戦には連勝している。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ピュアな高校生と違って、損得勘定だけのおばさんみたいな話に、なってしまいましたね。

でも、そんなおばさんにも、常に葛藤はあるわけです。盗難にあったら、自分のせいだからね、と。

盗難にあって困るのは、スマホと車のキーです。貴重品はもってこないようにしてますが、受付でチェックインするためにスマホは必須だし、車で行くからキーも、ね。

それらが取られたら、被害は甚大です。

でも、一方で、そんな盗難が発生する可能性、というのもあります。

ロッカールームに立ち入れるのは、基本的には、その時間のレッスンを受けている人たち&スタッフだけ。入れ替え制なので、前後の時間で重なることはあっても、ロッカールームが無人になる時は、全員がレッスンを受けている時です。

もし、盗難が起こるとすれば、たとえば、レッスン前、私が鍵をかけずにスタジオに入って行ったのを目撃した人が、私のロッカーをあけて物色する。あるいは、レッスン後、私が鍵をかけずにシャワーブースに行ったのを目撃した人が、物色する。

そう考えると、可能性はゼロに近いのではないかと思うので、その可能性にかけて、メリットをとっているということになります。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「悪い人はいない」と信じたい高校生も、おばさんになる頃には、そんな可能性を計算できるようになるぞ、と励ましの言葉をかけてあげたいです。

(わー、この記事、ヨガスタジオのスタッフが見たら、「ちゃんと鍵をかけてください!」って怒られそうだから、内緒ね。)

 

2022年6月 5日 (日)

いまさらながら

教員生活30年。いまさらながら、自分は教員には向いていないなぁ、と実感している。

まぁ、「教員に向いている人」というのがどういう人なのか、と問われれば、答えは人それぞれ違ってくるし、「反面教師」という言葉のごとく、「悪しき教師」からも学ぶことはあり、学ぶ人の前に立って何かを教えるのが「教員」であるなら、「教員に向いていない」というのは、もっぱら教員本人の「居心地の悪さ」が言わしめることで、

居心地が悪すぎると、「あぁ、本当に向いていない」と思って辞めるわけで、そうやって、本当に高校の教員を辞めた昔を思い出し、久しぶりに、「あぁ、やっぱり私は教員には向いていないなぁ」と実感している次第です。

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昔、高校の非常勤講師を3年やりました。3年目に「男子クラス」というのを担当しましたが、やんちゃざかりの男子高校生は、大学を出て間もない若い女性教員の話をまったくきかず、「学級崩壊」的な状況におちいったのでした。

まぁ、要するに「なめられていた」のですが、そういう「なめてくる」相手を、「だまらせる」すべも、制御するすべも分からず、「あぁ、私には高校の教員は絶対無理」と思って、辞めました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

あれから30年。

結局、大学で、教員らしきことをしていますが、気持ち的には、「教えている」というよりは「人前で、自分の好きな事を話している」という感じだし、「教員」というよりは、「友人あるいは先輩」という気持ちの方が大きい。

これは、大学生という「大人」相手だからこそ成り立つ立場ですが、たまに「子供」大学生が、昔の私を思い出させるのです。

課題を出さない学生に、再三「出しなさい」と注意する。

それでも提出してこない学生に、「なんで提出しないの」と聞くと、忙しいからとか、やろうと思ったけど、とか、いろいろと言い訳する。まぁ、大学生は「大人」でありつつ、まだ「子供」でもあるわけですね。

「いや、出そうと思っているんですよ。でも、忙しくて。まぁ、先生ならいいかな、と思って。いや、出しますけど、今度は絶対に。」

久しぶりに、「子供」になめられている感覚を思い出しました。「先生ならいいかなと思って」というところが、完全になめていますね。

「課題出さないなら、単位は出しません!」という強硬な態度をとればいいのでしょうけど、その一方で、「あぁ、この課題は難しいだろうなぁ」という気持ちがあって、それを敏感に感じ取った子供大学生が「なめてくる」、というのもあると思う。

そういうのも含めて、「適切に指導できない」点に、「あぁ、私って、教員に向いていないなぁ」と、つくづくと思うわけです。

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まぁ、よく言えば、こういうのを「仏の顔」というのでしょうか。

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自分のことを「よく言えば」、と言えるくらいには年を取ったので、もう「教員辞めます」とかにはなりませんが、

辞める時が来たら、「自分は生涯、教員ではなかった」と思おう、と決心している次第です。

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 仏の顔も三度まで








2022年5月 6日 (金)

京終のゴールデンウィーク

地名というのは、そこに住んでいる人にとっては当たり前に読めても、よその人にとっては難読、という場合がある。

私が通っていた「彼方小学校」がある地名「彼方」は、「おちかた」と読む。

おちかたぁ~!?

と、初めて聞いた人は驚くし、ちょっとおかしそうにする。

まぁ、読めない地名、というのは全国にあるだろうけど、それプラス、その響きがちょっとおかしかったりする場合がある。

私が住んでいる「富田林」は、難読ではないが、初めて聞いた人は、

とんだばやしぃ~!?

と、やはり、ちょっとおかしそうにする。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

で、このゴールデンウィークに、久しぶりに、難読+ちょっとおかしそうにする地名に出会いました。

JR奈良駅から、桜井線で一つ南に、「京終駅」というのがありました。

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このあたりの人や、奈良市民などは、「え、何が?」と逆に驚くか、新鮮な気がするのではないでしょうか、この地名をなんと読むか分からない人がいるなんてことに。

いや、しかし、知らん人は、知らんでしょう。

この時点で、ブログのタイトルからここまで、この駅名、つまりこの地名を正しく読んでいる人は、10人に1人くらいではないでしょうか。読んでいる人に関西人が多いとしても、8人に1人くらいではないでしょうか。

このゴールデンウィークは、大阪府民らしく、奈良に遊びに行ってきました。

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最後にいつ見たか覚えていない奈良の大仏さまを拝観し、ゴールデンウィークにふさわしい人だかりの奈良公園を散策し、人だかりの中の満腹の鹿に、鹿せんべいを拒否られ、最近流行りの中心街「ならまち」を見て歩きました。

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グーグルマップで見ると、「ならまち」から「京終駅」まで歩けそうだったので、奈良駅ではなく、京終駅から帰りましょう、ということになった。

「ほら、この、きょうしゅう? 駅ってとこまで、歩けそうだし」とか言いながら。

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この駅名の正しい読み方は、こちら ⤵

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きょうばて、ってぇ!?

もう、歩いて、バテバテぇ~! みたいなぁ!?

5月だけど、たいがいよく歩いたので、もう「夏バテ」みたいなぁ!?

いや、もう、なんだかんだ、言う事を聞かない七海を叱りながら歩き続けてきたので、「今日バテ」しかないやろ、って感じでぇ?

きょうばて~!?

と、もう、京終住民には申し訳ないほど、ツッコんでしまいました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

確かに、バテバテのゴールデンウィークでした。

休みになった途端、4月の新学期スタートダッシュの疲れが出たのか、倒れて一日中寝込んでしまうほど。

ようやく回復した五月晴れの連休に、奈良に行くも、言う事を聞かない七海を連れて歩くことの、疲れることったら!

もう全然言う事を聞かない、というか、勝手にあっちにふらふら、こっちにふらふら。

見る端から土産物を買いたがるし、ガチャガチャのカプセルをじっと見て回るし、鹿を触りに行って帰ってこないし。

「そんな高いキーホルダー買わんでも、500円くらいで、あるやん、かわいいのが!」って言ってるのに、1100円もする鹿のキーホルダーを勝手に買ってるし。

「危ないよ!」って言ってるのに、歩道の縁石の上を歩いて、滑って転んで、車道側に転んで大騒ぎになるし。

叱るまい、怒るまい、と思っていても、七海の勝手な行動にイライラは募るばかり。

放っておこうと思っても、放っておいたら、結局はこちらが「尻ぬぐい」しなければならなくなるし。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

まぁ、大学生でもいますが、ね。身勝手で無責任な行動をとって、親と共に大学に呼び出されるような学生さんが。

言う事を聞かないような大学生は、親が何を言っても聞かないわけで、七海と同じく、放っておくしかないんですが、それでも結局、親が大学に呼び出されるような事態になって、「尻ぬぐい」をさせられる。

「もう、どうしたらいいか分かりません。親だから、つきあわざるを得ませんが、他人だったら、絶対かかわりたくないです、こんな子!」と嘆かれる親御さんのお言葉、そのお気持ち、よぉ~っく分かります。

ほんと、どう接したらいいのか、どう言ったらいいのか。何を言っても、自分のしたいようにする子を、親はどのように育てればいいのでしょうかね。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

という嘆きの果てにたどり着いた京終駅。

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今日はバテました、の、きょうばて駅。

せんとくん、叱ってやってください。

Sentokun
せんとくん : 「あんたが叱られてんねんで」


2022年4月 5日 (火)

ついてない春

3月の初めに、なんでもない所でこけて顔面に傷を負い、「よるべない世界」の無常まで感じて、沈んだ気分のまま春を迎えました。

きっと、「何をやってもついてない」運気の時、というのはあるもので、何でもない小さなことが、不幸。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

3月の終わりに出かけた春休みの小旅行。

新幹線の車内。旅情かきたてる車内でのお弁当。

食べ終わった後に、ゴミを足元に置こうと、かがんだ時だったような気がしますが、

急に、バラバラバラバラバラ~と、なにかがはじけるような、ころがるような音が!

一瞬、何が起こったのか理解できず、茫然としていると、胸元に、ひものようなものがぶら下がっている。

なんと!

30cmほどの一連のネックレスが切れて、大小のビーズの玉が、バラバラバラ~と、私の胸元から飛び散っていったのでありました。

かがんだ拍子に、左手の通路側の肘掛けに、ネックレスをかけてしまったようで、身を起こすと同時に、ネックレスが思いっきり引きちぎられたのでありました。

静かな車内に、「豆まきかいなっ」っていうくらい賑やかな、バラバラバラバラ~という音が響き渡りました。

幸い、新幹線は「ひかり」で、しかも指定席車両だったので、乗っている人が少なく、慌ててビーズの玉を拾い回る私を、冷たい目で見る乗客がいなくて助かりました。

いや、遠くから、冷たい目で見られていたのかもしれませんが。

買ったばかりのネックレスが、こうして雲散霧消していきました。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

この旅行の目的は、「富士山を見よう!」というベタなもので、全室から富士山が見えることを売りにしているホテルをとったというのに、到着した日は曇り。翌朝は小雨。小さな不幸が続きました。

チェックアウトの頃になって、ようやくその姿を見ることができました。

☟ 頭の方だけ見えた、これがベストショット。

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☟ ほんとなら、このような景色が見えたはずだったのに、という写真@ホテルHP

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☟ ホテルのロビーでは、結婚式のカップルが、写真を撮っていました。

ほんの少しだけ見えた富士山は、このカップルを祝福するためだったようで、私たちは、そのおこぼれに預かった次第です。

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小さな不幸続きの中の、小さな幸福をかみしめて、新たな春を迎えたいと思います。


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