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2011年8月16日 (火)

回顧の夏

前回の記事で、<ななみちゃん6歳おめでとう> のお誕生日コスプレ大撮影大会の写真を掲載しました。

その時に、私は、

「自分では、こんなドレスは決して着ないし、特に好きでもないはずだったのに、我が子に着せるとなると、どうしてこうも嗜好が一変してしまうのでしょう。」

と書いた。

これは100%偽らざる認識であり、100%の絶対的真実と思って書いたことである。神に誓って、「私はこのようなドレスが好きでもないし、決して着ない」 と言い切れる。 と、思っていた。

ところがその後、高校時代の友人からメールをもらったのだが、その中に以下のようなコメントが。

Img3> あの衣装、コモらしいわ~!
> 確か、コモの結婚披露パーティーの時も
> コスプレっぽい華やかなドレス着てたよね。

げっ。

「私らしい」? 「コスプレっぽい華やかなドレスを着てた」?

そうして、つらつらと18年前の結婚披露パーティーのことを回顧してみるに、確かに、「コスプレっぽい華やかなドレス」 と言えなくもない、派手なドレスを着ていたことを思い出した。

デジタル写真などない時代、しかも、ちゃんとした記念撮影もせず、スナップ写真しかないので分かりづらいが、古いアルバムからひっぱり出してきて、スキャンしてみました。

うーん、確かに、派手っぽい ・・・。

Img4パーティーのために衣装をレンタルしたことは覚えていたが、このような色や形であったことはすっかり忘れていた。

自らの意思でこういう格好をしていた本人が、18年後とは言え、「私はこのようなドレスが好きでもないし、決して着ない」 と、心から信じて断言するようになるこの事態とは、一体どういう事態でしょうか。

まぁ、友人たちから言わせれば、「ちょっと、ボケてきたんじゃないの?」 という事態なんでしょうが ・・・ (^_^;)

だいたい私は、昔のことをあまりよく覚えていない。もちろん、部分部分、強烈な印象を伴った出来事はそれなりに覚えているが、しかしその数は、<標準値> からすればかなり下回っていると思われる。

昔の同級生たちと集まって話をする時、「えー、なにそれぇ~?」、「へっ、そんなことあったっけぇ~?」、「よくそんなこと、おぼえてるねぇ~!」 と、一番多く言っているのは、いつでもどこでも私である。

先日の高校の同窓会でも、そんな事態が炸裂した。

有志の同級生たちが呼びかけてくれ、総勢70数名が、難波の 《がんこずし本店》 に集った。高校卒業以来、実に30年ぶりの再会となる同級生も少なくなかったし、そもそも高校時代から知り合いでなかった同級生もいたので、会場に着いた時は、どこの宴会場に迷い込んだのか、というような状態だった。

それでも宴会が進むにつれ、徐々に、「えー、○○さんっ?」 とか、「えっ、あれが○○くんっ!?」 と、思い出しては懐かしがり、いわゆる 「旧交を温める」 状態になっていったが、それでも私の回想速度は他の人々には追いつかない。

「修学旅行の肝試し、一緒に回ったよね!」 と言われては、「そうだったっけ・・?」 。 「高三の時の体育祭で一緒に振付け、考えたよね!」 と言われては、「う、うん・・・(?)」 。 

「ほらぁ、一緒に、M田くんM田くんって呼んで、ファンだったじゃない!」 と言われて、「M田くんって誰 ・・?」 と、顔を見ても思い出せない始末。 きわめつけは、<元カレ> と称する男子が、「手をつないで一緒に帰ったよね」 と言うではないか。

あ、いや、確かに、<つきあっていた> という認識と記憶はあるが、手などつないだことのない、チョー純情なつきあいだったという記憶しかない。 「(手をつないだぁ~!? 君とぉ~!?)」 と、隣の男子を見ながら、心の底から驚いたくらいだ。

いやいやぁ~、予想していたこととは言え、この <記憶のなさ> には我ながら驚くばかりでありました。

「ちょっと、アルツ○イマーとか、心配した方がいいんじゃないのぉ~?」 と、なかば真剣に心配(?) してくれる友人。 「ほらぁ~、大学のせんせいとかしてるからさぁ~、頭を違うほうばっかりに使ってて、こうなったんじゃない~?」 と、擁護(?) してくれる友人。

うーん、どちらにしても、「おかしい」 じゃん、私っ。

まぁ、幼き日より 「Junko ちゃんは変わってるね」 と言われ続けてきた身ゆえ、今さらなにも嘆くことはないのですが、それにしても、この <記憶のなさ> は、あんまりか ・・・。

18年前にあのドレスを着ていながら、「こんなドレスは着ないし、好きでもない」 と断言していた自分を、ちょっと冷静に自己分析してみますと、現在の <自分像> に合わせて、常に記憶が 「更新」 あるいは 「上書き」 され、前のファイルが消去されている状態、という感じでしょうか。

手足に激しい湿疹が出て、ストッキングやスカートがはけなくなって以来、私はずっとパンツ姿で過ごしてきたが、その10数年の間に、「自分はパンツ姿が基本」 → 「パンツスーツが正装」 → 「ドレスなんて着ない」 → 「ドレスなんて着たこともないし、好きでもない」 と思うようになっていた、という推測が成り立つ (ような ・・)。

母校富田林高校で過ごした3年間は、今の自分を形づくる礎となった貴重な時代であり、かつ 「青春!」 そのものといった時代であった。そのような、ある種 「桃源郷」 的心の存在である高校時代の思い出は、あまりにも清く正しく美しく、そうすると当然、「おつきあいったって、超プラトニック!」 であったかのように記憶が 「更新」 されてしまった、という推測が成り立つ (ような ・・)。

・・・ にしても、肝試しのこととか、体育祭の準備のこととか、あまりにもディテイル、忘れ過ぎ。

そう、おそらく、私の記憶メモリは、断片的ディテイルの集積モデルではなく、ディテイル解体後アマルガム帰納的印象集合体モデルで駆動していると思われます。

なんだか、ぼんやりと、全体的な印象で記憶しているという・ ・・、なんとも、ぼんやりとした生き方みたいな ・・・。

いや、きっと、これは、現在の <自分像> を全面肯定するための、予防的無意識自己防衛記憶術に違いないかと思われます。

30年ぶりの同窓会に、どんな衣装を着ていこうか、これでもかなり悩んだのです。新しいブラウスを買おうか、流行のワンピースを買ってみようか。いっそレンタルで素敵な服を借りてみようか。 ・・・ で、さんざん悩んだ挙句に、直前に選んだのは、いつもの、大学へ着ていく出勤用のシャツ。

これは単に私が、ファッションに興味がないからなのか、お金にケチだからなのか、結局めんどくさがりやだからなのか、理由はいくつか想像されますが、そのような自分を、最終的に肯定するために、「私はファッションになど興味もないし、派手なドレスなど、言うまでもなく好きではありません」 という記憶がどこかで用意され始めた、と言えるのではないでしょうか。

downwardright で、出勤用のシャツで臨んだ同窓会@ダンス部のメンバーと

20110813 「同窓会」 というものは、総じてあまり好きではなかったのですが、さすがにこの歳になってくると、「なつかしさ」 が勝って出席しました。

一番よく会っているダンス部のメンバーとも久しぶりの再会。
基本は 「お互いぜんぜん変わらないねぇ~!」 という印象。

30年ぶりの同級生たちは、初めは全然分からなかった人たちも、徐々に記憶が蘇ってくるにつれて、高校時代の印象が思い出されてくる。

そうすると、目の前にいる48歳の同級生と話している、というより、18歳の同級生と再会している気分になってくる。

それはすなわち、自分が18歳に戻っていることになるわけで、あー、だから人びとは、歳をとるほどに、同窓会に出席するようになるんだなぁ、ということをしみじみと実感した、回顧の夏でありました。

幹事さんたち、どうもありがとうございました (^o^)/

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コメント

おっ18年前は二の腕がすっきり!・・って反応はそこかいっ。
私も同窓会って好きじゃなかったけど,この歳になると確かに懐かしさのほうが勝つのよね。40半ばあたりからは毎年集まってます。こうなると同窓会というよりただの飲み会なんだけどね。で,18歳のまま集まってる気がしてくるのよね~。
「元カレ」のこと私は細かいディテイルまでしっかり覚えてるよ。
「30年も40年も前のこと,なんでそんなまるで昨日のことみたいに話せんねん」と夫にあきれられていますが,こっちも思い出してるときはすっかり18歳に戻ってます(笑)

carouselpony Imani ちゅ


物理的距離は相当離れていても、サイバー空間ではとっても身近 heart01 ですね。

遠くからコメント、ありがとう。


> 「元カレ」のこと私は細かいディテイルまでしっかり覚えてるよ。

今回の記事を書きながら、つくづく Imani ちゅと私は正反対だなぁ、と思い返しておりました。 っていうか、日ごろから、Y田クン同様、「まるで昨日のことのように」 ディテイルを語るそのお姿に、心の中では思いっきり驚嘆しているんですけどね・・。


> おっ18年前は二の腕がすっきり!・・って反応はそこかいっ。

まぁ、自分ごとながら、「正しい反応」 ですね・・・。
うっ、悲しいこの現実・・・

気持ちは、いつでも、あっという間に18歳に返れても、
現実は、ほんの18年前にさえも、もう、返れないってことなのね・・・ sweat02

二の腕だけの話ならいいけど・・・sign01

遅れましたが、七海ちゃん6歳のお誕生日おめでとうございます!!
そしてjunkoさん、ママ6歳おめでとうございます。この先まだまだ長い子育てですが、よく6歳まで育てましたとも!!私は未熟児ママ友と、お互いの子供の誕生日の時に
「ここまでよく育てた!偉いぞ、私ら!」と褒め合っています。そのママ友、産後の病室が一緒、という縁で知り合ったもので、子供の誕生日が3日違いなのです^^

それにしてもそれにしても、junkoさん、ステキですよぅ☆黒と紫のキラキラがとてもよくお似合いですね。キリッとしたお顔で羨ましいなぁ。どこもかしこも凹凸が乏しい私には羨ましい限りですっ。
junkoさん、ダンス部だったんですね!すご~~~い。

birthday まるりんさま

お誕生日おめでとうコメント、ありがとうございます heart04

毎年、毎年、「よくぞここまで育ってくれました!」 という感じですよね。 
未熟児で生まれ、しかも一人っ子とあれば、その思いの強さたるや、まるりんさんも同じですよね!

> この先まだまだ長い子育てですが、

・・・ほんとに・・・。

「よくぞここまで育って」 くれてはいるんですが、欲を言えばきりがないものの、先日の検診では、身長が伸びるどころか、減っていて (たぶん、計測の仕方によるんですが・・)、体重までビミョーに減っていて、ドクターに、「毎日、注射、がんばっているのにねぇ~・・。 とりあえず、体重は減らさないように、しっかり食べさせてあげてください」 と言われて、ガックリきました・・・ down

しばらく息をひそめていた、私の中の「ラコールの鬼」が復活しました(^_^;) 
朝、昼、晩、お茶・ミルクの代わりに、「ラコール! ラコール!」飲ませまくりです full

コタロウくんの注射は、ついに使い捨てタイプのになったんですね。 見た目はカッコよく、おしゃれな感じ? しかも、保冷バックつきなんて heart02


> 黒と紫のキラキラがとてもよくお似合いですね。

はは、ありがとうございます sweat02  18年前の自分が羨ましく・・・、あ、いや、喜んで、
おります。

18年前には戻りたいとは思いませんが、しかし、あー、あの頃の 「体重」 にだけは、もどりた~いっ sweat01


> junkoさん、ダンス部だったんですね!すご~~~い。

はは、またまた、ありがとうございます sweat02

ダンスは創作ダンスだったんですが、当時はやっていたABBAの 『ダンシングクイーン』 に合わせて踊ったりしてました note

あー、やっぱり、あの頃に、ちょっとだけ、戻ってみたいかも・・・。

あー、でも、そうすると、今はやりのK-POPとかで、
お尻振って踊ってしまいそう・・・ sign02

お久しぶりです。お元気そうでなによりです。ところで、結婚式の写真ゴージャスですね。カラーもデザインもJunko先生の隠された一面を垣間見たような気がします。happy01

house Nora さま

コメントありがとうございます heart02
夏休みに入ってやれやれ、と思っていたら、いろいろとお忙しかったのですね。

うちも現在、家中大整理中で、《断捨離》 の日々を送っております。
「とりあえずとって」 おかれた物たちの整理というのは、本当に大変ですね sweat01

にしても、やっぱり一番始末に困るのは書籍類です・・・sweat02


> カラーもデザインもJunko先生の隠された一面を垣間見たような気がします。

はは、ありがとうございます sweat02
まぁ、本人の記憶の中でも 「隠され」 ていた一面ですからね・・・(^_^;)

あの写真は、友人や知人を招いてのパーティーの時のものでした。

披露宴はしていないので、ウェディングドレスは着ていない・・・、と言いたいところでしたが、ウェディングドレスを着て、記念写真だけ撮りました。

まぁ、それが、何ページにも渡る、門外不出のゴーカな写真集で・・・!

最近、片付けをしていてそれを見つけ、よくこんなものを撮ったものだと、
我ながらあきれるとともに、七海の七五三写真のゴーカなアルバムを <大人買い>
した自分の 「源流」 を見た思いでした・・・(^_^;)

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