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2017年10月29日 (日)

最近の「衝動買い」

10月27日の日経平均株価が、21年ぶりに2万2千円台を回復したらしい。その前の24日には、史上初の「16日連騰」を記録したらしいけれど、このような「喜ばしい上昇」が、与党の圧勝が要因かと思うと、「強い者はより強く、弱い者はより弱く」というだけの現象のようにも思える。まぁ、トランプ氏がアメリカの大統領をやっているような時代だから、そういうものなのかも知れないけど。

「へぇ、21年ぶりってことは、1996年。バブルの崩壊後だったんじゃない?」と思って、過去の日経平均株価のチャートをみてみると、目を引くのは、今回の「回復劇」よりも、なんといってもやはり、「バブル」の異様さよ。

Photo

1989年から90年にかけての日経平均株価が3万9千円近かったなんて。27年前にこの株価というのは、やはり異常だったのね、とあらためて。

あの頃は、私はまだ大学院生で、奨学金で暮らしているようなものだったから、バブルも、その崩壊も、何も関係がない、というか、興味も、関心も、知識も、何もなかった。

あれから27年。多少の興味も、関心も、知識も増え、蓄えるべきものもでき、NISAだのiDeCoだの、株価の上下に関心を持たざるを得なくなったが、それでも、そんなことは人生の中で、あるいはこの社会にとって、それほど重要なことではないんじゃないかと思う。株価が高くなっても、「景気がよくなっている実感はありませんね」という、ニュース番組の中でよく見る、お決まりの「町の声」とはまた別の意味で、経済的な指標は、人生の幸福や、社会の豊かさとは、あまり関係がないように思う。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

とか言いつつ、最近、バッグを衝動買いして、それで喜んでいる私の幸福って、やっぱり経済的な指標!?

はい、最近、「マザーハウス」のバッグを衝動買いしました。

先月だったか、『カンブリア宮殿』で「マザーハウス」創始者の山口絵理子さんが出ていて、バングラデシュでのカバン製造会社の話をされていた。バングラデシュの貧困解決の一助となることを目指しての社会起業家だ。

社会起業家っていうのは、彼女に限らず、みなさんパワフルで、感動的で、話を聞くといつも感心する。それでまぁ、感動と応援の意味をこめて、バングラデシュ製のバッグをひとつ購入しましょう、と思いたった。まぁ、こういうのも、一種の「衝動買い」ということで。

JR大阪駅のルクアイーレ9階にある、オシャレな感じの蔦屋書店の一角に、昨年「マザーハウス」がオープンしたらしい。

蔦屋書店を見て回っていると、急に雑貨やカバンが置いてある一角に出くわす。

あー、ここが「マザーハウス」だったのか。

店の雰囲気はこんな感じ → 梅田 蔦屋書店

ふらっと立ち寄って、トートバッグを見ていると、若い店員君が話しかけてくる。

「そのカバンは、ビジネスにもお使いになれますよ」

「あー、なんか、ステキなカバンですね。こういうトートバッグ、欲しいと思ってたんですよね。これは、手づくり品なんですか」

「はい、バングラデシュで、職人がひとつひとつ手作りしているんです」

「へー、バングラデシュ?」

「はい、ここの製品はすべてバングラデシュで作っているんです。うちの代表がバングラデシュで工場を建てて、そこの人たちの雇用にもつなげているんです」

「へー、そうなんですか」

普通なら、大阪のおばちゃんっぽく、「ちょっと、観たわよ、この間のテレビ! カンブリア宮殿っ! 山口さんっていう方、ほんっと、すごいわねぇ~、志が高くて、すばらしいわっ!」とたたみかけるところなのだが、この店員君の、若干の「前のめり感」が私を躊躇させた。きっと、たぶん、そんな風に言ってくるお客さんが多いのだろう。

「先日も、テレビで取り上げられたんですよ。カンブリア宮殿っていう番組で。」

(ご覧になってませんか? と言いたげな間。)

「へー、そうなんですか」と言いつつ、バッグにしか興味がない、という感じでバッグを見続ける私。

「バングラデシュ製ですが、代表の山口がデザインも考案して、品質も高いものに仕上がっています」

「へー、確かに、作りもしっかりして、形もステキですね。あー、こっちのカバンもいいなぁ。」

「あー、それは、最新のデザインのものです」

「わー、ステキですね。わっ、でも、こんなに小さいのに、あっちのトートより、ずっと高いのねっ」

「使っている革が全然ちがうんです。デザインも凝っているし。」

「ふ~ん、そういうもんなんだ」

(はい、そういうもんです、と言いたげな間)

「やっぱり、バングラデシュというと、牛を食べないから、牛革もたくさんとれるんでしょうね? あ、それとも、食べないから、逆に革を取りにくいかな? あ、いや、牛を食べないのは、インドだけか?」

「・・・。」

若く利発そうな店員君は、こういうお店で働いているだけあって、最近の「意識高い系」っぽい、さわやかな好青年であったが、バングラデシュで牛が食べられているのか、いないのか、についての話あたりから、トーンダウンし始め、あっちのバッグを手にとっては眺め、こっちのバッグを肩にかけては鏡に映す私を見て、「このおばさんは、カバンを買うのか、買わないのか!?」と、心中いらだち始めていたに違いない(と思う)。

で、結局、「カンブリア宮殿など知らない。たまたま立ち寄ったら、気に入ったカバンがあったから、少々お値段は高いけど、買っちゃうね」という感じのお客を演じきって、マザーハウスの「アンティーク キャリアトート」を一つ、お買い上げした次第です。

downwardright こちらが、そのカバン。

20171027a_2

下に敷いてあるのは、布製のショッピングバッグで、お買い上げの際は、これにカバンを入れて渡してくれました。電車に乗って家に帰るまでに、「どんだけ MOTHER HOUSE 宣伝するねんっ」というくらい、目立つショッピングバッグでありました。

バングラデシュのみなさん、長く愛用させていただきますね♪

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コメント

まあ!シスターJunkoさま、なんと素敵なバッグではありませんか!店員の「意識高い系」のお兄ちゃんとのやりとりは笑えましたが(笑) 牛革で丁寧な手仕事、しかも途上国の労働力を安い賃金で搾取する大企業とは違い、その国が持つ素材を活かして現地の人達の手仕事に対して適切な賃金を払うというポリシーのブランドでしょうから、お値段もそれなりにする、というのは理解できます。いいお買い物をなさりましたね(^_-)-☆ かく言う私は、途上国の工場で大量生産されたユ●クロの安い衣類ばかり買っていますが…適切な給料が支払われていることを願います。
私はこの歳になっても、日経平均株価とは全く無縁の生活を送っておりますが、うちの会社でも先般「確定拠出型年金」なるものが導入されまして、よくわからないけどなんだかお得っぽいので、申し込んでみました。運用はプロにお任せっぱなしですが。もっと勉強しなければなりませんが、ご存知の通り、キリギリスのような生活をしておりますゆえ、手元に資金がございません。その代わり、いつ死んでもあまり後悔はないかなと思います(笑)
今年もあと2か月弱になりましたが、来月はシスターとななみちゃんに会えますね!くれぐれも風邪など召されませぬようご自愛いただき、スワヒリ語読み会の忘年会ではお互い元気な顔でお目にかかれたらと思います!

bag シスターのせぽんさま bag

「素敵なバッグ」と言っていただき、ありがとうございます heart01 
買った甲斐があります。
とは言え、「衝動買い」バッグなので、出番はまだ sweat02
我が家のクローゼットで、待機状態です。


> その国が持つ素材を活かして現地の人達の手仕事に対して適切な賃金を払うというポリシーのブランドでしょうから、お値段もそれなりにする、というのは理解できます。

ご理解ありがとうございます。その通りでごさいます flair

まぁ、たぶん、「フェアートレード」なんかもそういうもので、消費する側も「適切な対価」を払う意識を持たないといけないんでしょうけれど、こういう仕組みが根付くのは、なかなか難しいところもあるでしょうね。私も、このカバンひとつ買うのも、相当の気合いが必要でしたからsweat02

普段は、どうしても「お値段重視」の買い物に、なってしまいますよねぇ sweat01


> 適切な給料が支払われていることを願います。

ほんとに。
「お値段重視」の消費者でも、どこかで生産者のことは、考えておきたいものですね confident


> うちの会社でも先般「確定拠出型年金」なるものが導入されまして、よくわからないけどなんだかお得っぽいので、申し込んでみました。

あー、そうなんですね!
うちの職場でも、今年から導入されて、世間では、「これを活用しない手はない!」みたいに喧伝されているものだから、私も今春、申し込んだんですよ。

NISA も、銀行の人が、「これを使わない手はないですよ、お客さんっ!」と、ゴリゴリにお勧めしてきたものだから、やってみることに。

まぁ、私も、「運用はプロにお任せ」ですが、こういうのをきっかけに、少しは勉強することになって、それはそれで、遅まきながら、社会の、というか、経済のことに関心をもつようになって、そのきっかけとしては、よかったかな、と note


> その代わり、いつ死んでもあまり後悔はないかなと思います(笑)

いや~ん、そんな、縁起でもない~ sweat01
と言いたいところですが、逆に、なんか、カッコいいセリフですね heart02
うん、でも、確かに、シスターの生き方には、カッコいいところがあるsign01

こんどは、タイに行こうとされている(!)シスターの企画力、というか、行動力!?には、いつも驚かされ、そののち、感心させられ、そして、なぜか大いに励まされますheart04


> スワヒリ語読み会の忘年会ではお互い元気な顔でお目にかかれたらと思います!

はい sign01 来月、お目にかかれるのを楽しみにしております note
シスターもお風邪などお召しにならぬよう Take care! xmas

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