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2018年6月30日 (土)

学生さんの成長

6月は、企業の採用面接の「解禁」ということですが、「売り手市場」のご時世、5月にはすでに複数の内定をもらっている学生も多く、6月はその中から本命を選んで決める段階、といった感じです。

今の就職活動というのは、昔に比べたら期間が長くなっているようで、3年生の夏休みくらいからインターンシップに参加し始め、就職セミナーなどに参加して、企業研究したり、自己分析したり、エントリーシート書いたり、OBと会ったりと、なかなかに長い道のりを歩んでくるようです。

その過程で、自分自身を見つめ直し、将来を考える作業に向き合い、また、「大人」との接し方を学んで、人として大きく成長するように思います。

その成長ぶりは、特に、「口のきき方」も知らなかったような男子学生が、妙に折り目正しいメールを書いてくるようになったり、提出物を期限通りに出すようになったり、遅れる場合は事前に連絡してくるようになったり、といったところに見られます。

こういうことは、こちらがいくら指導しても、決して身につかなかった態度で、なんとまぁ、就職活動というのは、よい教育の機会なのでしょう、と驚くばかりです。「教員が教育できることなんて、たかが知れているなぁ」と思う瞬間でもあります。

先日も、就活中 ー というか、正確には、休学してインターン体験中 ー の男子学生が、久しぶりに研究室を訪ねてきたのだけど、その変容ぶりに驚かされました。

まず、見た目からして全然違う。久しぶりに会ったというのもあったけど、名前を言われるまで誰か分からなかった。しっかりした、というか、落ち着いたというか。

男子学生というのは、大学に入っても往々にして「子ども」っぽい子が多いですが、特にこの学生は、いつまでたっても子どもっぽく、「中二病か!?」というくらい、見た目も、態度も、言動も、大変「ガキ」っぽかった。

それがまぁ、180度異なる見た目、態度、口のきき方、そして考え方! 「いやぁ~、人間ここまで変われるのか」と驚きました。就労体験が、彼をここまで成長させたのでしょう。

まぁ、彼がインターンでみつけた世界が、彼に合っていた、というのもあったと思う。それまで、どこに向けていいか分からなかったエネルギーの注ぎ先をようやく見つけた、という感じ。目標や進むべき道をみつけると、人はこんなにも素直に、まっすぐに世界に向き合い、自分らしく成長していくことができるんだ、と思い知りました。

大学の学業だけでは、なかなか目に見える成長を実感することはありませんが、就職活動や就労体験っていうのは、ほんとうに成長のよいきっかけになるのだなぁ、と思います。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

留学も、学生さんが成長する大きなきっかけになるように思います。

就職活動は、見た目や態度など、「即効的な」成長の効果を見せてくれますが、留学は、あとからじわじわとその効果が感じられます。

留学から帰った学生さんたちは、当初は「逆カルチャーショック」のような状態で、留学していた国や留学生活、そこでの友人関係をなつかしみ、帰国後の、せかせかとせわしない日本の生活に、しばらくなじめなかったりするのですが、そのうち落ち着いてくると、留学体験が、土壌の栄養分のように、ゆっくりとその学生さんの成長につながっていくのが感じられます。

見た目や態度にはあまり変化がありませんが、授業中の発言や意見、レポートなどに書いてくる内容に、ハッとさせられることが多くなり、「あー、この子、成長したなぁ」と感心することが多くなります。

異文化を体験し、言語も文化も異なる人々と交流して、視野が広がり、違った視点から物事を見ることができ、問題意識がもてるようになったのだと思います。

かわいい子には旅をさせよ。

就活にしろ、留学にしろ、大学の本業が与えることのできないものによって、学生さんは成長するのねぇ、と思うと、大学教員としては、ただただそれを見守ってやるしかないなぁ、と思います。

downwardright 留学中の学生さんから写真が届きました@英国バース

2018_0603a

「うーん、成長したなぁ」って思う気、満々で待っているから、元気で留学生活おくってくださいね(from かるくプレッシャーかける教員)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆

今日で6月も終わりですが、世界的には、サッカーW杯が盛り上がっています。

セネガルがコロンビアに負けることに賭けて、最後はボールを回してポーランド戦を終えた日本チーム。シロートながら、日本チームの見事な「成長」を感じずにはいられませんでした。やっぱり、西野監督がすばらしかった?

いや、しかし、私てきには、モロッコのルナール監督のすばらしさが、群を抜いていましたが!

downwardright モロッコのルナール監督@ポルトガル戦を指揮する様子
2018_06_28_renard

この立ち姿!
おおよそ、サッカーの監督が、ベンチの横で指揮をとっている姿には見えませんが。
VOGUE の撮影か何か!?

残念ながら、モロッコは1次リーグで敗退してしまい、もうこのお姿、拝見できませんが。

アデュ、ムッシュー ルナール!

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コメント

こんにちは。Habari za joto? 先日は久しぶりにお目にかかることができ、光栄でございました。2年ぶりのアフリ会、楽しかったです!そしてやはり料理を大量に作りすぎてしまう習性が…(笑)
私、今年から総務人事に異動し、新卒採用や中途採用にも携わることになりました。社会に出て20数年が経ち、新卒生の母親でもおかしくない年齢になりましたが、いまだに人生に迷っている自分の姿に目をつぶりつつ、「弊社の志望動機をお聞かせください」とか「あなたの長所と短所を教えてください」とか尋ねています。キラキラと希望に満ち溢れた大学生の皆さんの姿は何とも眩しいです。自分の会社に不満たらたらなのに、若い人に入社してもらうべく採用活動をしているのは、何とも罪悪感にかられますが…。履歴書の書き方、電話やメールでの連絡の言葉遣いに「ムムッ?」と思うこともしばしばありますが、自分の若かった頃はどうだったっけ?と思うと、まあ大抵のことは許せますね(笑)
なんかうまくまとめられませんが、自分も気がつけば社会において中堅をやや過ぎた年齢になっちゃったんだなぁという、ちょっとした寂しさと焦り(中身が年齢に追い付いていないため)を感じる、酷暑の今日この頃です。この夏は、四年ぶりにザンジバルへ行ってきます。私が最初の仕事を辞めてザンジバルで初めて中期滞在をしてから、ちょうど20年です。20年…。溜め息が出ますね。ふー。

sunsun シスターのせぽんさま sunsun

酷暑の中、わざわざコメントありがとうございます sweat01
ほんとにもう、毎日暑すぎ。
ニュースで、「命の危険を感じる暑さannoy」という言葉を見ない日がなく、毎日「あー、命の危険にさらされている!」と実感しています sweat02


先日は、アフリ会で大変お世話になりました note
お二人の「料理番長」あってのアフリ会sign01
楽しくおいしい会を、ありがとうございました heart02


ところで、
総務人事で、採用もご担当されているとのこと!
なかなかにご苦労の多いお仕事では?

送り出すこちらとしては、何もしてやれることがなく、就職活動を経て、成長してくれることを望むばかりなんですが、採用する側としては、「ババ」は引きたくない、というか、「もっと、しっかりした学生を送り出してくれ!」って、感じでしょうねsweat01


> 履歴書の書き方、電話やメールでの連絡の言葉遣いに「ムムッ?」と思うこともしばしばありますが、

ですよね!
こちらも、折に触れて、メールの書き方とか、言葉遣いとか、注意しますが、ガツンと態度が変わるのは、やっぱり、就職活動を経てだなぁ、と思います。

> 自分の若かった頃はどうだったっけ?と思うと、まあ大抵のことは許せますね(笑)

はは、それは、そうですよね sweat02
私も、学生に注意しながら、「あー、先生は、こういうことに怒っていらっしゃったんだなぁ」と、今さらながら自分の学生時代を反省することがあります danger


> この夏は、四年ぶりにザンジバルへ行ってきます。私が最初の仕事を辞めてザンジバルで初めて中期滞在をしてから、ちょうど20年です。

4年ぶりのザンジバル!
Hongera note
ありきたりな言い方ですが、ザンジバルで shine命の洗濯 shine してきてくださいねぇ heart04
Wasalimie wote kule Unguja kissmark

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